08 June, 2014

産卵の季節


サンゴの生物学を研究している人たちにとって一番大事な季節がやってきました!
ほとんどの造礁サンゴは年に1度しか産卵しません。
生殖様式を調べている研究、卵や精子、幼生を調べる研究、初期の骨格形成を調べる研究
などなど、年に1度きりのチャンス!!
台湾や石垣島では5月、和歌山では7-8月と緯度でずれはありますが
沖縄本島ではまさに今です!!
しかし、何日に産むのかはっきり分からない...

ので、仕方ない。
毎晩見張りです。
古巣、瀬戸臨海実験所では、屋上に設置した水槽へ30分置きに日暮れから深夜まで
多い年では3ヶ月間通いました。

今年は車で片道1時間かけて瀬底実験所へ先輩の運転で通っています。
私は運転が不慣れなので代われなくて申し訳ないです…
産卵時間がだいたい分かっているサンゴのチェックなので狙った時間に様子を見に行きます。日勤を終えて、瀬底で夜勤。サンゴには土日も通用しません。

瀬底島には琉球大学の実験所があり、写真のような150cmくらいの直径の立派なサンゴも残っています。
見るからに台風などの波を受けて折れやすそうな形です。だからなのか、大規模白化の影響で残ったのが少ないのか、沖縄入り間もない自分にははっきりわかりませんが
沖縄本島でもこんな立派なサンゴが陸からすぐの所にあるエリアは多くないように思いますので通うのは楽しいです。

さてさて、今夜はどうかなー?

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